明石市環境基本計画推進パートナーシップ協議会(エコウイングあかし)は、生物多様性あかし戦略の一環として、調査会社に依頼するのではなく、明石市⺠、自らの手で市内の自然環境の調査をし、最後に図鑑の形でまとめる活動をしています。題して「あかし市⺠自然図鑑」。
第1弾が明石公園の野鳥調査(2014年1月〜2016年3月)、第2弾が⾦ケ崎公園の野鳥調査(2015年4月〜2016年4月)が第2弾、そしてこの江井ヶ島の野鳥調査(2017年1月〜2018年5月)が第3弾となります。
調査の対象となる「江井ヶ島」とは、JR大久保駅・魚住駅と山陽電⾞江井ヶ島駅・⻄江井ヶ島駅に囲まれた市街化調整区域です。
ここには、広大な農地と多くのため池があり四季を通して様々な野鳥が生息しています。
ただ、対象範囲があまりにも広すぎて今までの明石公園や⾦ヶ崎公園のようにポイントを絞ることができませんので、初めてここを訪れる人にはハードルが高いと思います。
今回の調査にあたっても、そのコースどりに苦心しました。
第1回はJR大久保駅に集合し山陽電⾞の⻄江井ヶ島駅で解散というコースをとったのですが、歩く距離や時間が⻑いこと、最初の目的地、皿池(大久保町福田)の北側が工事中で調査できなかったことなどから、第2回以降は山陽電⾞江井ヶ島駅集合、⻄江井ヶ島駅解散となりました。
多くのため池や農地を巡ることにより、水鳥では江井ヶ島名物の「パンダガモ」ことミコアイサはもちろん、シマアジやツクシガモ、アカエリカイツブリやハジロカイツブリなど観察でき、また農地でもヒクイナ、タゲリ、オジロトウネン、タマシギなども確認し、圧巻は珍鳥のツバメチドリに出会えたことでしょう。
ただ、難点は、やはり歩く距離が⻑いこと、そしてトイレの数が少ないことなどが挙げられます。
1年間の調査期間(2017年1月〜2017年3月)と5か月間のフォロー調査期間(2018年1月〜2018年5月)で確認できた野鳥の種類は71種類でした。
また、この調査の参加者数はのべ408人(月平均24人)でした。