市民が作る自然図鑑「あかし市民自然図鑑」(明石公園:野鳥編)

明石市環境基本計画推進パートナーシップ協議会(エコウイングあかし)は、生物多様性あかし戦略の一環として、環境コンサルタントのような業者ではなく、明石市⺠自身の手で市内の自然環境の調査をし、図鑑の形でまとめようという活動をしています。題して、「あかし市⺠自然図鑑」です。
その第一弾が、この明石公園の野鳥調査です。明石公園はJRや山陽電鉄の明石駅から徒歩で数分という⽴地の良い所にありながら、大きな緑地が広がっており、市街化の進む明石市東部にとって貴重な自然環境が保たれています。調査期間は2014年1月25日から、2016年4月16日までの2年3か月間、調査に参加した人数はのべ883人でした。参加メンバーの中には、当初「鳥の名前がわかるのはスズメとハトとカラスくらい」という全くの初心者の方も多くいましたが、毎回、日本野鳥の会ひょうごの指導を受けながら調査を続けた結果、鳴き声を聞いただけで鳥の名前がわかるようになったという「達人」も現れました。
確認できた野鳥の種類は(表ー①)のとおり66種類でした。季節により観察できる種類は変わりますが、このうち14種類(網掛けの部分)の野鳥は1年中確認できました。調査期間中、特に好評だったのはほぼ1年中観察できたカワセミでした。カワセミというと山奥の綺麗な渓流に棲んでいると誤解されがちですが、明石公園のような都市公園でも普通に観察できることが判りました。また、春と秋の渡りのシーズンに⾒られるオオルリやキビタキも姿の美しさに加え、鳴き声もまた非常に美しく、身近な明石公園の魅⼒を再認識することができました。なお、この調査への参加がきっかけで、エコウイングあかしや日本野鳥の会に入会するなど活動の輪が広がって、自然や生物多様性に関心を持つ市⺠が増えました。
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